サークル設立3周年を迎えて

 平素より、当サークルを応援いただきましてまことにありがとうございます。
Realize-Artsは、平成24年2月14日を持ちまして設立3周年を迎えることとなりました。
3年間、さまざまなトラブルや落稿がありながらも、なんとかここまで活動を継続できたのは応援いただいております皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

 Twitter上では、なづき一派をはじめとする小説クラスタの皆様の地道な活動にいつも勇気付けられていました。私は文章を書いたりお話を作ったりするのは苦手なのですが、皆様の指が物語を奏でるようにキーボードを叩く様子をタイムライン上で想い、何度も筆をとり直しました。
 漫研の皆様からは、中途半端に飛び込んできた新参者の私に漫画の描き方を教えていただきました。漫画のまの字どころか、右も左もわからない私に同人を教えていただき本当に感謝しております。特にSOさんや梅干さんには発表の仕方や姿勢を教えていただき、いつも「今度こそは!」とやる気を引き出してくれました。また、FUKUさんやぎゃらえんさんはイベントのたびに挨拶に来ていただき、もっといいものを作らなければ、と思わされました。
 イベントで出会った皆様には、毎回きちんとご挨拶に行けず、申し訳ございませんでした。活動を始めたばかりのころから応援していただいているホムラさんや一緒に出展した間咲さん、また、羽犬さんや卯月さんなど、さまざまな場所で知り合った方の存在は、一緒に東方でがんばっている人がこんなにいるんだという勇気と小さな自信を私に与えてくれました。
 私の古くからの友人たちにもお礼を述べさせていただきます。私が絵を描きだすきっかけをくれた親友であるコーくん、HPの作り方やコミケのいろは・同人音楽のことまで幅広く教えてくれた先達である軟体生物スライムくん、同人の世界へ踏み出すきっかけをくれた現リア充のSRTくん、出逢ったときからレベル100の先輩にして後輩のわたのはらさん。イベント会場で困ったとき、ネタが浮かばなくて辛いとき、いつも助けていただき、ありがとうございます。
 傍目からは大変怪しく見える私の活動を影で支えてくれた会社の仲間にもお礼を申し上げます。私の本を毎回楽しみに待ってくれていた同期、仕事場を飛び出していく私にお目こぼしいただき、また肩を叩いて応援してくれた諸先輩方、絵とダンスという、フィールドは違えど同じ表現を行う者として檄を飛ばしあった白石さん。皆様の支援がなければ、わたしは忙しさに負けて筆を置いてしまっていたでしょう。また文句の多い私を働かせていただき、ここまで生活してこれた会社に心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
 これまで数多くの人たちに支えられてまいりましたが、私にとって何より大きな存在となったのが、大人向け飲み屋部の先輩方でした。特に平木博士、いとしげ駅長のお二人には同人活動やオタク旅行の友人としてだけでなく、人生の先輩として、言葉では言い表せないほど大切なものをたくさん学ばせていただきました。お二人との出会いがなければ今の私は決してありえませんでした。文字通りの中二病を生きる私にとって、年の離れた大きなお友達は、自身の弱さ、矮小さを示してくれるかけがえのない存在です。くだらないプライドのために大切なアドバイスを聞き入れないこともありましたが、その言葉や行動、その背中は、常に私の中に在りました。本当にありがとうございます。

 3年前の、第一回紅のひろばから始まったRealize-Artsの活動ですが、思い返せば本当にたくさんのことがありました。初めて長机の島の中に足を踏み入れた瞬間の興奮、初めてお客さんが本を買ってくれた時の震えるような歓び、多くの同士達と盛り上げ作り上げるイベントの喧騒を、私は生涯忘れることはないでしょう。名も顔も知らないmixiの友達が訪ねてきてくれたときには情報の世界とリアルな世界がこれほどまでに繋がっているのかと思わず友の手を取らずにはいられませんでした。
 当初はおそるおそるアナログの漫画を手探りで描きはじめ、周りがデジタルの鮮やかなイラストに沸くなか、もっと自分に表現できる物語はないだろうかという想いから、「こころのひとみで」を初めとするアナログ水彩絵本を作り始めました。間咲さんからは手作りのグッズに込める想いや既成の形にとらわれない表現を教えていただきました。さまざまな友人にゲスト原稿をお願いしてみたり、グッズを作ってみたり、コスプレ服に挑戦したり、また合同誌に挑戦してみたりと、ただただ面白いものを、心が震えるものを求めて活動した2年間でした。
 しかし、一年ほど前からさまざまな環境に変化もあり、しっかりとした活動をすることができず、3年目は多くの方に非常にご迷惑をおかけした一年間となってしまいました。ブログの告知や継続的な作品発表ができず、2年間積み上げてきた大切なものの多くを失うことになりました。

 これまでの活動の中で、私は本当に多くの人に多大なご迷惑をおかけしてまいりました。この場を借りてお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。深く反省しております。私は数多くの落稿、およびその告知やお詫びの不徹底、無計画な企画や振る舞いによって、多くの皆様を裏切り、期待と信用を壊してしまいました。私がしてきた行動は、同人製作者として以前に、一社会人として失格であったと認識しております。何よりも、これまで自らの振る舞いを省みず、周りの人を傷つけ続けてきた事実は、私が一人の人間として向かい合い、背負い、そして行動によって清算していかねばならないものと思います。
 今後は、自分自身の力のなさ、弱さを深くうけとめ、自分自身の足元、周りの人々とのかかわり、コミュケーションなど、根本的な部分から自省し、一つ一つ解決して参ります。私が行ってきたことは簡単に許されるようなことではありません。すべてを失ったゼロからの歩みとして、一歩一歩活動していくことだけが、私が皆様の前に立つ唯一の手段であると思います。そして必ず、渾身の作品を皆様の心に届けることで以って償いをさせていただきたく思います。
 このたびはご迷惑をおかけいたしまして本当に申し訳ございませんでした。

 東方バブルもはじけ、にわかに活気付いていた二次創作界隈も混迷の様相を見せています。各サークル様もジャンルの趨勢を注意深く見守っていることと思います。サークル様方はそれぞれ、関係性を求める者、売り上げを求める者、創作そのものを求める者、さまざまな想いを持って活動されているかと思います。Realize-Artsは私、燈の「描きたい、伝えたい」という想いから出発したサークルであります。その意味で、今後Realize-Artsが行っていくべきことは、まずは自身の足元をしっかりと見つめなおし、今こそ、自分自身の目指すもの、描きたいもの、創りたいものは何なのかを自らに問い続けることであると思っております。今ここで初心に帰り、「もっと面白いものを」「もっと心が震えるものを」全力で探し求め、そして微力ではありますが自分に創れる価値を地道に創って行きたいと思います。

 Realize-Artsはとても小さなサークルです。私の想いが生んだ小さな小さな灯火です。
 私のこの大切なサークルを支えてくださる、本当に多くの皆様への感謝の言葉で以って結びの言葉とさせていただき、4年目の、そして1年目のスタートとさせていただきたく思います。

 いつも応援していただき本当にありがとうございます!
これからもRealize-Artsをよろしくお願いいたします!


平成24年2月10日   同人創作サークルRealize-Arts  代表 燈(とも)