幻想について①

ー あらゆる現実は幻想の従僕である tomoakari(1986-)


ー今や世界は人間の幻想によって覆いつくされている tomoakari(1986-)


すいません、私の言ですが、これらはどっかで誰かが言ったセリフです。要出展。

それはともかく、今ここで私の世界観に触れておきたいと思います。特に理由はありません。
世界観なんて言っても、ぶっちゃけた話が私の中二病をグダグダと書き出すことで、ちょっとでも相対化とか、それが無理でもちょっとくらい考えが整理できたらな、なんて思って書き始めてみるですぅ!


私は現実よりも幻想の方が偉いとか、そういうことを言いたいのではないのです。
一般的に言われてる、幻想や想像、妄想の立場の低さが私は悲しいのです。でもきっと、みんなしっかり深く考えてみれば、幻想と現実の関係がいかなるものか、どうあるべきかがちょっとわかってもらえるんじゃないか、とおもいます。

ここでいう幻想というのは、想像力、と言い換えてもいいです。イマジネーション。
人の想像力というものは何よりも広くて遠くて深いのです。
何処かの文豪が言ってました。誰かは忘れましたが。

以下本文。

あなたは空を飛ぶことができますか?
Can you fly ?

はい、私は飛ぶことが出来ます。
Yes , I can fly .

空想の空をでしょうか?いいえ、現実の空を飛ぶことができます。
私だけではありません。あなたも、いえ、ほとんどの人が飛ぶことができます。

…もちろん飛行機に乗って、です。当たり前です。私が自力で飛ぶことなんてできません。
この飛行機、なんで飛べるんでしょうかね。
ライト兄弟の研究の成果だともいえます。
航空力学の発展のおかげとも言えます。
ちょっと知ってる人は、ベルヌーイの定理やらなんやら言い出すかもしれませんが、まあ、それは置いといて。

飛行機が発明されたときのことを想像して欲しいのですが、たとえばライト兄弟は、当時最先端の技術をいろいろ組み合わせた結果、飛行できるものをポンと生み出したのでしょうか?
空を飛ぶなんて思いもよらなかったけど、何か組み合わせたら飛行機ができたんですか?違いますよね?

幼き日の彼らは、彼らはこう思ったはずだ。


ああ、鳥のように空を飛べたらなぁ!



まず始めに、願いがあった。想像があった。妄想があった。夢があった。
未だ生まれざる何か、その何かを想像するところからすべては始まったのです。
すべては、イマジネーションからはじまった。

ライト兄弟は、空を夢見た。
あの遥か高みに近づきたいと心から願った。
鳥のように大きな羽を広げて天に向かってはばたく機巧を想像したのです。

そして、彼らは、幻想を現実にしたのです。
いや、より正確に言うならば、幻想によって現実を塗り替えた。

想像がなければ、決して、次なる何かは生まれないのです!
だってそれはまだ現実にはないものなのだから!

そして、未だ生まれざるものを想像することによって、現実はその重い歯車をようやく動かし始めるのです。
そうやって人類は、冷たい物理法則が支配するこの現実を、幻想の力でRelightしてきたのです。
現在の繁栄も、すべて、人の願いと想像の産物なのです。

世界は、人の幻想でできている。


第一部終わり。