憧れと青春と

こんにちは、燈です。
先日、うちの会社の倉庫課のヘルプに行って、海外から来たでっかいコンテナを下ろしたりしてたのですが、体動かしてたらすごいことに気付いてしまったので、ブログに書いておこうと思います。
すいません、過大表現です。別にすごくないです。でも、私としては大事な発見でありました。
一応先に弁解しておきますが、以下、長くて脈絡なくて、すげえわかりにくいです。許して。

結論
★誰もが憧れから走り始めた。迷わず、自分の心の命じるままにやっちまえ。

いま、初音ミクあついですよね。
私は初音ミクが発売されるよりもずっと前からニコニコ動画が大好きで、初めて聴いた初音ミクの曲もよく覚えています。今や知ってる人もあまりいないのではないかと思いますが、今でも「Packaged」が一番好きな曲です。ちなみに次点は「SPiCA」と「ブラック★ロックシューター」です。古いですね。
でも実は、私は、表現関係の中ではあまりボーカロイドに可能性を見ていませんでした。…いえ、可能性から目を背けていた、といったほうが正しいのかもしれません。

思春期P、あるいはペンギンプロジェクトさんという方をご存知でしょうか。チョコレート・トレインあたりが一番有名なのかな?
実は彼が初音ミクを始める少し前、とある就活のイベント会場で、私は彼に出会い、少し話をする機会がありました。彼は長いこと音楽をやってきた人で、ボーカロイドの現在と未来に可能性を見て、挑戦したい、楽しみたい、と語っていたのをよく覚えています。
折しも私も初めての同人イベントを向けて原稿を書いている最中のことでした。就活中に何やってんだ。一生懸命生きてたんだよ。
また私は同時期、幼馴染の作曲家(フルート奏者でもある)のHIROMUくんとボーカロイドについて話をしていました。連鎖的な二次創作の可能性を語る私に対して、彼は「ボーカロイドは人間の歌声には遥か及ばない」と言い捨てました。その通りだと私は思いました。その通りだと、たしかに私は思いましたが、本当は、そうであってほしい、と自分に言い聞かせていたのだと思います。当時、持ち前の技術と情熱的な向上心を両手にニコニコのボカロPとして成功していくペンプロさんを私は応援しながらも、確かに嫉妬していたのです。自分に実力ないのに羨んでるとかバカとしか言いようがないんですけど。

まあ、それで、それ以降、私はボーカロイドの可能性から目を背けてきました。MikuMikuDanceや、歌い手による歌ってみた、踊ってみた、魅力的なオリジナルPV、本当に、本当に、ほんっとうにたくさんの、キラッキラした可能性を、私は、見えないフリをしてきたのです。そして、いつからかニコニコ動画を見る時間もなくなってしまって、私は、現在のいっちばんアツい、クリエイティブなシーンから疎遠になってしまいました。

ここ数ヶ月で、ようやく世の中がボーカロイドを認知し始めました。しかし、そこで、私の胸に浮かんできたのは、愚かしいことに、またもや嫉妬でした。
ああ、これが弱小サークルながら一応絵描きを名乗る男の姿か、と私は、自分を酷く恥じました。

が、

落ち着いて考えてみたら、この感情って押さえつけていいものなのかな??
いやまあ、そりゃまあ、カタチは嫉妬かもしれないけど、この感情は、この悔しさは、この焦燥は、この「熱」は、青春そのものなんじゃないのか。
たっくさんの「誰か」が心をこめて作ったその歌が、他の誰かの心に火を燈したのならば、その火は、消しちゃいけないよな。消しちゃ、だめだよ。

いいじゃん、嫉妬だって。
その火は君だけの本当の火だし、その痛みは君だけの本当の痛みだし、その光は君だけの本当の光だ。
いいじゃん、カッコ悪くたって。
その胸の火が本物ならば。
いつだって、君の胸の火が燃えているのは、今、「今」なんだよ。
今、そこに、火種があるなら、腕に抱えた想いの薪を投げつけてやろうぜ。それに遅すぎることなんて何もない。だって、燃えているのは「今」なんだから。たくさんの先輩がいるんだ。呆れるくらい技を盗んでやろうぜ。もうネタが使い古されてるって?水平思考の地平は君の心の遥か彼方まで広がってるんだぜ。

だから、だから、どうか、君の心に燈った憧れの火を大切に持っていて。いつかきっと、必ずや、それが火花を散らして燃える時が来るから。


…うん、誰に言ってるんだろうね?